けんてぃの家づくり:工務店選び編

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さて、前回の記事のとおり、11月から本格的に家を建てる方向に舵を切り、1ヶ月ほどで工務店を決めました。 今回はどうやって探してどういう基準で選んだかについて書いていきます。

工務店探し

まずは何よりも自分たちの家を建ててくれる工務店を探す必要があります。これに関しては割と家を建てよう!となる前から妻とちょこちょこ見たりしていた記憶があります。
ここについては、できるだけ多くの選択肢を持った方がいいという話を聞いたりもしますが、私たちはそこまで選択肢を増やしませんでした。有りすぎても迷うし時間がかかって仕方ないと思ったからですw
それに、予備知識があったため何となく絞り込んだというのもあったかもしれません。

予備知識から工務店を選定

前回の記事のとおり、家を建てたばかりの知り合いがいたというのもありますが、それ以外にも数年前に勤めていた会社が福岡をメインに(当時)不動産関連事業をやっていて、そのWebサイトなどの企画・構築や記事の校正などを行っていたために、何となくの相場感や工務店情報などを目にしていたので、そこからも知識を得ていました。

その知識をもとに、まずは大手ハウスメーカーは除外しました。これは相場感が自分たちの資金力より上回っていること、また好みに合う家が少ないことが理由です。
次に私が知っていた地場のビルダー・工務店から自分たちに合いそうなところをピックアップしていきました。

選択肢を広げるためSUUMOとInstagramが大活躍した

ただ、もちろん私が知っていた工務店はごく一部に過ぎず、さすがに選択肢が少なすぎたため、SUUMOの工務店情報やInstagramを駆使して地場の工務店をいくつかピックアップしました。
特にInstagramは各工務店ともに建築実例を上げているのでとても重宝しました。

その結果、5社が候補となりました。(本当は他にも何社かありましたが、立ち消えました…w)

モデルハウス、完成見学会を周りながら知識を得る

気になる工務店をピックアップするところまでは良かったのですが、肝心の何を基準に見たり聞いたりすればいいのか全く分かっていませんでした。
その状態のまま、今度はモデルハウスの見学や完成見学会の参加をしていくことになりました。

最初のうちは本当に知識がなく、「こういう建て方はうちくらいしかやってませんよ」と言われると、凄いことをやってる会社さんなんだなあと真に受けたり、素敵なデザインに惚れ惚れとしたりもしていました。
しかし、周っていくうちに断熱性能や気密性、換気システム、耐震性、そしてそれらが将来もたらすものなど様々な知識を聞いて覚えたり、教えていただいたりして蓄えていきました。

工務店によっては「自分たちが建てる家の性能」ではなく、家全般についての性能や基準などを詳しく教えていただけるところもあって、本当に助かりました。

自分たちの希望をまとめる

知り合いから「自分たちの希望をまとめておくといいかも」という話を聞き、妻と2人で土地、性能、間取り、玄関、リビングダイニング、キッチン…と細かく分け、それぞれに「絶対」「できれば」「あったら嬉しい」「不要」の4つを出し合い、ノートにまとめました。
そうすることで自分たちが家を建てる上で重要視するポイントが見えるようになり、工務店を絞り込む条件がより明確になりました。

希望をまとめたノート。絶対希望、できれば希望、あれば嬉しい、の4つに分割して、間取りの希望を記載。

家は何よりも性能第一

このように得た知識と希望から、私たちは「性能第一」で家を建てたい、ということがわかりました。断熱性能、気密性、換気システム、耐震性、そしてシロアリ対策や地盤改良工事の施工方法などです。
そのため、まず気密性が情報として足りない工務店は即脱落としました。そして断熱性能は使用している断熱材や工法も確認して、あまり良いものでない場合は脱落。次に換気システムですが、これもしっかりと説明していただけない工務店は脱落としました。
耐震性については耐震等級3(+構造計算)をマスト、シロアリ対策はできるだけやってもらえること、地盤改良工事は健康被害のリスクの少ないところ、としました。

気密性は特に大事

実は国の省エネ基準やZEH基準では撤廃されているのですが、一番大事なのはこの気密性です。
気密性とは家の隙間のことで、隙間が多いとそこから外気が入ってきたりするため断熱性能や換気機能を低下させるだけでなく、結露やカビの原因にもなってきます。
気密性は、きちんとやっている工務店は数値で出してくれます。詳しい話はまた次回以降書きますが、C値というものです。
ただ、C値は実測値でかつ計測も大掛かりになるため、そもそも計測していなかったり、知らなかったりするところも多いです。

そしてこの気密性は家を建てる職人さんの腕にかかっています。隙間なく建てないといけないので当然のことですね。
話によると、普段は気密性を意識しない職人さんが建てた家のC値は10(A3サイズ)くらいになるそうです。一方で、普段から気密性を意識している職人さんが建てると0.5以下(ハガキの4分の1サイズ)にまでなるそうです。
ここからも、いかに気密性(C値)を重要視している工務店を選ぶことが大事かが分かってくるかと思います。

次に人柄を見た

家に対して次にこだわりたいのはデザイン性だったのですが、工務店選びでは性能の次に人柄を見ました。
というのも、やはり一生に1度のとてつもなく大きな買い物だし、家は建てたら終わりではなくその後もアフターメンテナンスは続くわけなので、安心・信用して頼めるところを選びたかったのです。
とある工務店は、性能はピカイチによくデザイン性も良かったのですが、一番最初の窓口の方が非常に対応が悪く、取り次いだ営業担当の方も歯切れが悪い感じで、不安がずっとつきまとい、結局候補から落としました。
またある工務店は自分たちの家が一番良いと言わんばかりに説明を押し進め、契約もしていないのに家づくりの一翼を担うと言われ、気が滅入ってしまい落としました。

一方で、私たちが決めた工務店の担当の方はその逆で、工務店選びの秘訣を伝授してくれたり、「うちより他にも良いところはあるので、即決しようとせずたくさん比較検討した方がいい」とまで言ってくれたり、自分や会社の過去の(普通は話さなそうな)失敗談まで持ち出して説明をしてくれたりして、絶大なる信用と安心感を持つことができました。

もちろん担当によっても変わるし自分たちと合う合わないの話なので一概には言えませんが、ただいいところだけを説明するだけでなく、ウィークポイントもきちんと説明している会社は、分かっている分アフターメンテナンスでもきちんとやっていただけると思っているので、そういう意味でもどこまで説明してもらえるか、どこまで気軽に話せるかというのは大きなポイントになってくると思っています。

そういうわけで私たちは1社に絞り込みました。
性能とデザイン性でわずかに上回る工務店は他にもあったのですが、人柄と安心感はピカイチで、最終的に性能・人柄・工務店のトータルスコアで決定しました。
(とは言ってもまだいろいろとやることをやらないと本契約は結べないので、今はまだ片思いのような状態ですがw)

工務店選びは結局は自分たちが何を重視するかで見るべきポイントは変わります。
これから家を建てる人、買う人はまずはそのポイントを洗い出るといいかもしれません。が、私は注文住宅で建てるのであれば性能だけは軽視しない方がいいのではないかと思って、今回ちょっと詳しく書いてみました。そして次回も性能について書いていきます。

ではまた。

前回記事:けんてぃの家づくり:導入編